留学体験記-1


自己紹介

スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH)に2022年2~8月で留学している野村暁里です。赤司研で修士論文を概ね書いた後、修士2年2月から「全学交換留学」という東京大学の枠組みを利用して、半年間留学しています。本留学終了後、9月修了予定です。


留学の経緯

元々、海外に暮らして日本という国を俯瞰的に見てみたい、世界トップ層の学生に囲まれる刺激的な環境で学んでみたい、と思っていました。そこで大学院入学前から赤司先生にも相談していましたが、入学直前に新型コロナウイルスが流行し始めました。半分留学を諦めて、就職活動も通常通り行っていましたが、そんな時にダメもとで出していた奨学金の選考通過が分かりました。そこで全学交換留学の応募〆切まで2週間という中、先生方に無理を言って、急遽書面を揃えて応募しました。コロナの状況に鑑み開始時期を調整した結果、留学を半年伸ばした、最終学期での留学となりました。


授業の様子

現地では、①専門である建築環境工学、②私の内定先に関連している再生可能エネルギー、③サステナビリティ、の3つに関連した授業を履修しています。授業はインタラクティブな参加型の授業が多いです。たとえば建築学科では、解体現場に行って建築材料のリサイクルについて学んだり、1週間ほど他国に旅行し、現地の建築を見て学ぶ授業などが、単位が付与される授業として開講されています。またサステナブルビジネスに関する授業では、ある企業のステークホルダー会議を想定し、各々の立場の意見を主張することで実際に起こりうる葛藤や問題を体験したりしました。ETHは大学発スタートアップも多数スピンオフしており、総じて”学問の実社会での活用”が強く意識されていると感じます。日本ではサークル・バイト・就職活動など忙しいため、どう授業を効率よくとるか、に焦点を置く学生も一定数いると感じています。学業に打ち込める生徒側の余裕と、それがどう社会に活かされるかが分かる良質な教育、の両輪の重要性を感じています。